「まるで空中を走っているような」バッテリー駆動のスピードボート「CANDELA C-7」が登場

画像: Candela

上記の画像を見ると、「宙に浮いてる?」「なんか変なつっかえ棒のようなものに座礁した?」という意見が出るかと思いますが、画像のボートは水上を航行中のもの。これはスウェーデン製の電動駆動のスピードボート「CANDELA C-7」でハイドロフォイル(水中翼)を使用することで「宙に浮かんでいるかの用に見える」だけでなく、走行性能も優れたものになっています。

CANDELA C-7は6人乗りのスピードボートで最高速度30ノット(約56km/h)で走行可能です。同ボートに搭載されるバッテリーは「40kWh」のものが使用されており、22ノット(約40km/h)で航行すれば、50海里(約92km)の距離を移動することが可能とのことです。この航続距離は市場に流通している一般的なバッテリー駆動のスピードボートと比較しても3倍の距離に相当します。

これはCANDELA C-7の水中翼の影響が大きくなっています。このボートは2枚の水中翼で船体を浮き上がらせて航行する形となるため、水との接地面積が非常に小さいです。この結果、ボートと水面が接触することで発生する摩擦が「非常に小さく」なるため、長距離の航行が実現できたとのこと。

画像: Candela

また、CANDELA C-7には実際の戦闘機に使用されている「フライトコントローラ」と「コンピュータ」が搭載されており、航行中はこれらを用いて船体が制御されます。この結果、強風が吹いていても、波が荒立っていたとしても、船体が大きく揺らされることはなく、快適な乗り心地を実現しています。

バッテリー駆動のため、CO2排出量も0であることから、非常にクリーンなスピードボートとして、広く普及する可能性がありますね。

CANDELA C-7が航行している様子はMashableが公開しているムービーで確認することができます。