「通話もデータ通信もできなくなった」iOS 14.7 beta 2にアップデートしたユーザーが続々と「SIM Failure」の発生を報告

Appleは2021年6月2日にiOS 14.7 beta 2をリリースしました。しかし、このリリースを受けて、このバージョンにアップデートしたユーザーの多くが「SIM Failure」のエラーを発生し、通話やSIMカードを用いたデータ通信ができなくなったことを報告しています。

iOS 14.7 beta 2は名前にも記載のとおり、iOSのベータ版に該当し、未知のバグや問題が発生することはよくあることです。今回のケースではiOS 14.7 beta 2を適用し、起動した直後に「SIM Falure」エラーの発生とともに、SIMカードが認識できず、通話や同カード経由のデータ通信ができなくなることが報告されました。

このバグが発生するのはiOS 14.7 beta 2にアップデートした全ユーザーではありません。報告によると、物理的なSIMカードを使用しているユーザーに影響はなく、SIMカード相当の機能をソフトウェアで実行し、SIMカードの登録情報をデータとして持つeSIMを使用しているユーザーのみに影響するとのこと。

このバグの原因については明らかになっていませんが、この問題が発生してしまったユーザーの回避策は記事作成時点では報告されていません。このため、iPhoneを使っているユーザーでiOS 14.7 Public Betaを使っているユーザーはbeta 2へのアップデートをキャンセルするのが得策であるといえそうです。キャンセルする方法は以下の手順となります。

beta 2へのアップデートキャンセル方法

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「iPhoneストレージ」をタップ
  4. リストの中から「iOS 14.7 beta 2」を探して、タップ
  5. 「アップデートの削除」をタップ

今回のように、ベータ版の利用でユーザーのデバイス自体が「ほぼ使用不可」になってしまうのは近年では比較的稀なケースではありますが、ベータ版を利用する際のリスクとして認識しておかないといけません。