メキシコの農地を襲う「巨大な穴」が出現、徐々に拡大を続け近隣の家を飲み込む恐れ

画像: CNN

メキシコ中央部にあるプエブラ州のサンタ・マリア・サカテペックにある農地において、巨大な陥没穴が突如として現れ、日に日に拡大を続けていることが明らかになりました。まもなく、近隣の家が飲み込まれようとしており、住人は既に避難しているとのことです。

プエブラ州のミゲル・バルボサ・ウエルタ知事は記者会見で「この陥没穴は直径約60メートル、深さは約20メートルの大きさであり、近隣の家に住む家族は全員避難を完了しています」と述べました。記事作成時点で負傷者はいませんが、ウエルタ知事は地元住民には穴に近づかないように警告をしています。

この陥没穴が最初に現れたときは直径5メートルほどの大きさだったようですが、その後数時間で急速に大きくなったことが確認されており、記事作成時点では近くの家の敷地内にまで入り込んでいます。

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メキシコの環境長官を務めるベアトリス・マンリケ氏は「この地域全体が耕作されたことで地盤が柔らかくなったことと、地下水の組み上げ等の影響により、今回の陥没穴が出現したのではないかと考えています」と語っており、可能性はいくつかあるものの確証を得られるものは記事作成時点で確認できていないとしています。

今後、メキシコの国家水資源委員会を含む公的機関の関係者が陥没穴の原因究明のため、調査を行うとしています。なお、この調査には土壌調査も含まれているため、最大で1カ月ほどかかる可能性があるとのことです。