AppleのBoot Camp最新版が公開「Windowsのトラックパッド操作が超進化」M1対応に向けた布石との見方も

Appleは2021年6月11日にBoot Camp 6.1.15をリリースしました。このリリースではBoot Camp上で動作するWindowsをMacBookのトラックパッドで操作する際の機能が強化され、3本の指を使ったジェスチャーや4本指操作にも対応したとのことです。

Appleが開発・配布しているBoot CampというソフトウェアはIntel製CPU搭載のMac向けにMicrosoft Windowsを動作させるために使用されています。macOSを使うユーザーにはWindowsを使用したいというニーズが多くあることから、Windowsと高い互換性を持つBoot Campがよく選択されています。

そんなBoot Campですが、2021年6月11日に記事作成時点で最新版の6.1.15がリリースされ、MacBook上で動作するWindowsのトラックパッド操作をより快適にするドライバがアップデートされました。

この機能により、MacBookに搭載されているトラックパッドをmacOSで使用するときのように、シングルタップでのクリック操作、右下クリックによる右クリック操作、3本指または4本指でのジェスチャー操作に対応しました。Redditに語った一部ユーザーの情報によると、「従来のノートPCなどのトラックパッドよりもはるかに優れた操作性だ」と語っており、macOSでの操作感をBoot Camp上のWindowsでも体験できるとしています。

Appleは自社製品の多くを同社製CPUのM1に載せ替える方針を立てており、記事作成時点で販売されているIntel製CPU搭載製品については製造を縮小する方針を打ち出しています。このため、このタイミングでのIntel製CPU搭載製品向けのアップデートをBoot Campに行うということは不自然であると考えられており、「記事作成時点では非対応のM1チップ搭載製品に対してもBoot Campが提供されるのではないか」との憶測も流れています。