iPhoneがウイルスに感染してしまう可能性はあるのか?

「iPhoneはウイルスに感染することはない」ということを聞いたことがある人はいるはずです。この発言はAppleが自社製品を売り込むためにされたものであり、真っ赤な嘘であることから記事作成時点では既に取り消されているのです。では実際にiPhoneはどのような経路でウイルスに感染し、感染の疑いのある症状はどのようなものがあるのか、SlashGearが説明しています。

先ほども述べた通り、iPhone(iOS)がウイルスに感染しないというのは誤りですが、他のスマートフォン用OSやPC用OSと比較すると安全な部類に入ることは事実です。しかし、iPhoneの使い方次第ではウイルス感染してしまうリスクが高まります。その使い方の代表例がウェブサイトのブラウジングです。

多くのWebサイトは安全なものが大半なのですが、中には悪意を持って作られたサイトも存在しており、こういったサイトにアクセスした場合、使用しているiPhoneに変なデータをダウンロードさせたり、怪しげな広告をタップさせたりして、そこで得た情報から、何らかの攻撃が加えられることが考えられるのです。

では実際にウイルスに感染しているかを見分ける方法としてはいくつかの兆候から読み取ることができます。まず一つ目が通信データ量です。たとえば、普段iPhoneでYouTubeや音楽ストリーミングサービスを使用していないにも関わらず、通常時よりも多くのデータ量を使用しているときは何らかのウイルスが裏で動いている可能性があります。

もう一つの兆候としてはインストールした覚えのないアプリがiPhone上のホーム画面に存在するときです。iPhoneは一般的にApp Store以外からアプリをインストールすることはできないため、そのようなことはできません。しかし、JailbreakしたiPhoneを使用していたり、安全でないサイトからのダウロードを受け入れたりしている場合、iOSの脆弱性を突いて何らかのアプリをインストールされてしまう危険性があるのです。

これ以外には「突然iPhoneが重くなった」「バッテリー消費が突然早くなった」「アプリが正しく動作しない」などの問題が生じている場合も何らかの不正アクセスや攻撃を受けている可能性を示す指標になりえます。この場合はiPhoneを工場出荷時の状態にリセットして、その後バックアップからiPhoneを復元することで状態を改善できる可能性があります。これでも改善しない場合はApple Storeなどに持ち込んで対応していもらうようにするのがベストです。