地球にも土星のような環が誕生するかも知れない「ただし、環はゴミでできる模様」

土星と言えば、太陽系内で木星に次いで2番目に大きい惑星で「特徴的な」を持っていることが特徴です。アメリカのユタ大学の研究者によると、自身が率いる研究チームの取り組みの結果、近い将来、地球は宇宙ゴミでできた環を持つ可能性があるとのことです。

アメリカのユタ大学でロボット工学の教授を務めるジェイク・アボット氏は「地球にも近い将来、土星の環のようなものができる可能性があります。しかし、この環は土星とは異なり、宇宙ゴミできていることでしょう」と述べており、ロシアの最新の実験や使用されていない人工衛星の数が増加している現状を考慮すると、地球にも環ができるかも知れないとしています。

欧州宇宙機関(ESA)によると、記事作成時点で地球の軌道上には1億7000万個の宇宙ゴミが存在しているようです。これらのほとんどのは小さなものですが、中には宇宙ステーションで行われるような船外での活動などミッションを行っている宇宙飛行士に危険を及ぼしてしまうほどの大きなものもあります。これらの宇宙ゴミは過去数十年間で劇的に増加しており、その量は約7500トンにも達しているそうです。

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アボット氏率いる研究チームは「これらの宇宙ゴミを掃除する方法」を模索しており、記事作成時点では「磁石を高速で回転させ、磁石にくっつかない宇宙ゴミであっても磁場を使って物体を操作する方法」を発見したそうです。研究チームは「この技術が将来的に宇宙ゴミを地球に落下させる軌道にのせたり、物理的に触れずに地球の軌道外に遠ざけたりするのに使える」と述べています。

アボット氏によると「現在確認されている技術的な問題が解決できれば、宇宙ゴミを移動させるための技術を地球外に打ち上げ、地球の環を作る実験を行う」と語っており、将来的な宇宙ゴミをなくすための第一歩を踏み出すと説明しています。