サイクロン式掃除機を初めて開発・製造したメーカーとして知られているシンガポールの企業「ダイソン」ですが、2022年3月30日に空気清浄機能付きのノイズキャンセリングヘッドフォン「Dyson Zone」を発表しました。同社によると、Dyson Zoneの、2022年中のリリースを目指しているとのことです。
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Dyson Zoneの企画自体は6年以上前の2016年から始まっているようで、当初は「移動中に人体に入る空気の浄化」技術の開発について話し合いが進められました。その後、スモッグの多い中国の北京市で試験が行われた際に「空気清浄機をヘッドフォンとくっつけてしまえばいいのではないか」と考えるようになり、Dyson Zoneのアイデアを思いついたそうです。
その後、6年の開発期間を経てダイソンの空気清浄機を小型化したものをヘッドフォンのイヤーカップ部に搭載した「Dyson Zone」が公に発表されることになりました。Dyson Zoneではヘッドフォンのイヤーカップ部で空気を吸い込み、同部分にあるエアロフィルターで空気を浄化したあと、口元のマスク部分に空気を送り込む仕組みです。実際のイメージはYouTubeのDysonのアカウントが公開しているムービーで確認することができます。
フィルターは約1年で交換する必要があり、ダイソンは「Dyson Zoneの使用頻度にもよりますが、粒子状の大気汚染物質を99%の除去が可能です」と説明。同社は記事作成時点でDyson Zoneの詳細を発表しておらず、バッテリー寿命やヘッドフォンの重さについては不明なままとなっています。
また、具体的な発売日等の情報については詳細が決まり次第、発表するとしており、発売間近のタイミングでより詳細な情報が出てくるものと考えられます。