Lenovoの新ゲーミングスマートフォンが「簡単に壊れてしまう」ことが判明

画像: YouTube(The coolest phone I've ever broken - Legion Duel Phone 2)

情報セキュリティにおいて、重要な要素の一つに「物理的セキュリティ」があります。これはソフトウェアをリモートからの侵入に対して完璧にガードしていても、大事なコンピュータ本体が「災害等に弱い」のは問題という考え方です。当然スマートフォンは直接触ることを前提にしているため、物理的な力に対しても一定の耐久力があることが求められますが、Lenovoのゲーミングスマートフォン「Legion Phone Duel 2」は簡単に壊れてしまうことが判明しました。

Lenovoの「Legion Phone Duel 2」は記事作成時点で最も高性能なSoCであるSnapdragon 888を搭載し、リフレッシュレートが144Hzで、まさにゲーム用スマートフォンにふさわしい性能を持ちます。そして冷却機構も妥協せず、スマートフォン冷却ファンを2つと水冷システムも搭載。また、USB-Cポートを2つ搭載し、ゲーマーに対する利便性も考慮されています。

しかし、YouTubeでスマートフォンの耐久性テスト等を主に行うJerryRigEverythingのチャンネルで行われた実験で、「Legion Phone Duel 2」が大きな力を加える必要がなく、簡単に壊れてしまうことが明らかにされてしまいました。この実験はスマートフォンの両端を手で挟み込むように持ち、中央部分を両方の親指で力を加えて折れてしまうかを調査したもの。

画像: YouTube(The coolest phone I've ever broken - Legion Duel Phone 2)

「Legion Phone Duel 2」が簡単に壊れてしまった原因と考えられるものは同スマートフォンの特殊な構造です。このスマートフォンでは中央部に2つの冷却ファンと水冷システムを搭載する都合上、上側と下側にバッテリーを1つずつ配置する構造となっています。

このため、スマートフォン自体の構造は「バッテリー」「冷却ファン」「バッテリー」となりますが、各接合部が物理的な力に弱いのではないかと推測できます。

画像: YouTube(The coolest phone I've ever broken - Legion Duel Phone 2)

過去にASUSの「ROG Phone 5」も同様の実験で折れたことが明らかになっていますが、その際にはもっと大きな力を必要だったようでした。この事実から、「Legion Phone Duel 2」は特殊な設計のため、構造的な欠陥を抱えてしまっていると思われます。

実際に「Legion Phone Duel 2」が壊れる様子はYouTubeのJerryRigEverythingが公開している以下のムービーで確認することができます。