いわゆるブラック企業の条件として挙げられる「休日がない」「残業代が出ない」「給料が安い」などの中に「インフルエンザや熱になっても出社命令が出る」というものがあります。実際、現場の人間からしたらこんな人はゆっくり休んでほしいと思うものです。しかし、命令が出たわけでもなく、40度の高熱を出し「新型コロナウイルスに感染している可能性が高い」ことを自覚している男性が自発的に職場に出勤して、22人に感染させるという事件がスペインで発生しました。
スペイン警察の発表によると、逮捕された男性はスペインのマヨルカ島東部のマナコルにあるジムで働いており、事件発覚までの数日間は「体調が悪い様子」だったとのこと。当然、職場の同僚は彼を心配し、PCR検査の受診することを勧めました。
その日にこの男性はPCR検査を受診したものの、結果が出ていないということもあって、翌日も出勤。この日、彼は40度以上の高熱があったとのことですが、ジム内でマスクを外し、平然と咳をしながら施設内を歩き回りました。このとき、男性は上司や同僚から帰るように促されていましたが、「全員に感染させてやる」と話し、言うことを聞かなかったことが明らかになっています。
この男性の行動の結果、3人の赤ちゃんを含む22人が新型コロナに感染することになりました。このため、スペイン警察は22人に新型コロナウイルス感染させたとして、この男性を逮捕しました。
記事作成時点において、逮捕された男性がなぜ40度の高熱で出社したのか、咳をしながらジム内を歩き回る等の行動を起こしたのかは明らかになっていません。
ペンギン議長の一言
「職場に対して何らかの恨みがあったのか」「インフルエンザなどの高熱時に見られる異常行動の一種なのか」「単にこの男性が変わった人だった」のか原因は今の所わからないようです。