フランスのマクロン大統領、思いっきりビンタされてしまう

画像: Twitter(@AlexpLille)

フランスのエマニュエル・マクロン大統領が南フランスを訪問した際に男性から思いっきりビンタされてしまうという騒動が発生しました。マクロン大統領にビンタをした男性を含め2名が警備員によって取り押さえられ、逮捕されたとのことです。

この事件は2021年6月8日にマクロン大統領がワインの町と知られるフランス南東部に位置するドローム県のタン・レルミタージュを訪問した際に発生しました。マクロン大統領が訪問時、歓迎ムードを出していた男性と握手。その直後に握手中の男性が「A Bas La Macronie (マクロニズムを打倒せよ)」と叫びながら、ビンタを浴びせたのです。

この直後、警備隊がビンタした男性を取り押さえ、マクロン大統領を遠ざけました。フランスメディアの報道によると、この騒ぎで2人が逮捕されたとのことです。この様子はTwitterの@AlexpLille氏が公開しているムービーで確認することができます。

この騒動について、フランスのジャン・カステックス首相は「国民と政治で意見の相違はあることはわかりますが、いかなる場合でも暴力や誹謗中傷、差別的な行動をとることはあってはいけません」と語り、大統領にビンタした男性らの行動を痛烈に批判しました。

また、フランスの極右政党「国民連合」党首のマリーヌ・ル・ペン氏、およびフランスの極左政党「不服従のフランス」党首のジャン・リュック・メランション氏もそれぞれ声明を出しており、いずれも「(ビンタをした)男性の行動は到底容認できるものではない」としていました。

なお、マクロン大統領をビンタした男性の身元や動機等については記事作成時点で明らかになっていません。