「お腹は空いてないニャ。だけど……」飼い猫が「ついつい」狩りをしてしまう理由とは

飼い猫が家の外に出ると、昆虫やネズミ、鳥などといった生き物を狩ることがあります。猫は「狩った獲物」を食べずに「そのままにしている」様子を見たことのある飼い主の人も多いはずです。この習性には理由があるとのことです。

イギリスのエクセター大学の研究によると「本来、猫が必要とする栄養素の大部分は飼い主から与えられるペットフード類(ご飯)で十分」であり、猫自体も空腹に感じていることなないそうです。同大学の研究チームは猫のヒゲの成分を調査し、約96%は飼い主から与えられる「食事」由来のものであり、残りの約3~4%の「わずかな成分」が昆虫やネズミなど生き物を食べて得られるものであることが確認されました。

このことから、「猫の狩猟行動自体は『空腹』によるものではなく、肉食動物としての本能的な行動で行っている可能性が高い」という結論に至ったとのことです。この研究に携わったマルティナ・チェケッティ博士は「飼い主からご飯を与えられている猫は『そのご飯にほぼ100%頼って』生活していることが明らかになりました」と語っており、猫の行動に「お腹が空いているのではないか」と心配していた飼い主に心配する必要は全く無いとしています。

研究では飼い猫に狩りをさせない方法も調査しており、「『鈴』や『周囲の生き物を警戒させる模様』の付いた首輪をつける」「肉の多い食事をさせる」「定期的に遊んであげる」ことで猫が狩りを行う頻度を減らせることが確認されたとのことです。

ペンギン議長の一言
飼い猫に欲求不満やストレスを与えない生活をさせてあげることが、狩りを行わなくなる近道になるということですね。