北朝鮮がアストラゼネカ製の新型コロナワクチンの供給を拒否、理由は「副作用の危険性」

画像: Flickr ((stephan))

記事作成時点では全世界的に新型コロナウイルスのワクチン接種が盛んに行われていますが、その多くは先進国を中心とした所得の大きい国です。そこで、中および低所得の国に対しても公平にワクチン供給を行う「COVAX」の取り組みが行われていますが、北朝鮮が同国に供給される予定だったアストラゼネカ製のワクチンを拒否したことが明らかになりました。

韓国のシンクタンクの発表によると「COVAXから北朝鮮へ提供予定だったアストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチン200万回分を、同国は副作用の懸念から拒否しました」とのことです。記事作成時点の北朝鮮における新型コロナウイルスの感染状況は不明ですが、同国は他国に駐在する外交官に対してのみ、新型コロナウイルスのワクチン接種を許可しています。

このため、北朝鮮でも「どの新型コロナウイルスワクチンを接種すべきか」について、議論を重ねている状況ですが、アストラゼネカ製のワクチンについては疑念を持っていることが明らかになっています。北朝鮮当局によると、アストラゼネカ製のワクチンを接種した人の間で「ごく稀」ではあるものの、重篤な血液凝固の現象が起きるとの報告を受けて、懸念を感じるようになったそうです。

韓国の国家安保戦略研究院は「北朝鮮は『中国製のワクチンは効果が低い』と感じており、ロシア製のワクチンの方に興味を示しており、後者の無償提供を希望している」と報告しており、こういった側面からもアストラゼネカ製のワクチンを拒否した理由になっている可能性があります。

北朝鮮は国内でのワクチン接種を実施する予定はなく、記事作成時点では同国が国内供給用のワクチンを確保しようとしていないことも明らかになっています。