新型コロナ感染が収まらない韓国、飲食店の営業時間制限を解除せざるを得ない状況に

韓国は2021年11月1日に飲食店の営業時間制限(時短営業)を解除しました。韓国では記事作成時点の日本のように新型コロナウイルスの感染拡大が鎮静化しているわけではないのですが、韓国政府関係者によると「感染拡大前の状態に戻すための第一歩」であるとのことです。

韓国のソウル近郊では2021年7月から厳しい行動制限を課していました。しかし、2021年10月中旬に「経済面での影響」を考慮し、制限を大きく緩和。緩和後は飲食に参加する人の中で最低4人がワクチン接種を2回受けていれば、8人までの集団での飲食が可能になっています。

そして、2021年11月1日からはワクチン接種の有無を問わず、ソウル近郊で10人までの集団の飲食が可能となり、営業時間の制限も解除。これ以外の地域でも12人までの集団飲食が可能で営業時間の制限も解除されています。ただし、ナイトクラブのような娯楽施設は感染リスクが高いとして、深夜閉店が義務付けられたままとなっているようです。

なお、政治集会や展示会、冠婚葬祭等については「参加者全員がワクチン接種をしていること」を条件に参加者が合計500人未満であれば、参加OK。スポーツイベントもより多くの観客を入れることが可能になりました。なお、屋内スポーツ施設や病院での面会については「ワクチン接種済みの証明」や「48時間以内に行われた検査で陰性であることの証明」が必要です。

韓国では2021年11月1日時点で新型コロナウイルスの新規感染者数が1686人となっており、感染が収まる気配のない状況です。このため、韓国のナンバー2の金富謙(キム・ブギョム)首相は「今回の対応は中小企業の経営者を助けるための施策であり『制限緩和』については国民に温かい心で迎え入れて欲しい」と述べています。