理科教師が「未成年への接種NG」の新型コロナワクチンを10代の生徒に投与して逮捕される

新型コロナウイルス感染拡大の影響で記事作成時点では世界各国でワクチン接種の重要性が言われている状況です。そんな中、アメリカのニューヨーク州に住む高校教師が10代の生徒に「成人にしか接種が許可されていない」新型コロナワクチンを投与した疑いで逮捕されるという事件が発生したとのことです。

ニューヨーク州ロングアイランド島に住むローラ・パーカー・ルッソ被告は2021年12月31日に同容疑者の自宅にて自身の息子の友人(17歳)に新型コロナワクチンを接種していたことが明らかになりました。なお、ルッソ容疑者が投与した新型コロナワクチンは「Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)」製のワクチンで記事作成時点では未成年への接種は認められていませんでした。

なお、接種したのはルッソ被告自身と見られており、接種後の映像がTwitter等で拡散されています。このムービーでは新型コロナワクチンを投与された17歳の少年の腕を同被告が拭いている様子が確認でき、ワクチン接種後の一幕のような内容となっています。


この少年は帰宅後、母親に「新型コロナワクチンを接種した」ことを告白。当然、少年の母親は「子どもに新型コロナワクチンを無許可でも接種してほしい」と考えていなかったため、警察に通報しました。

この少年は新型コロナワクチンを接種したかったようで、母親の許可が得られなかったため、ルッソ被告の元でワクチンを投与したことが明らかになっています。しかし、ワクチンを接種した同被告は医療関係者ではないため、無認可で医療行為を行っていたようです。

少年の母親の通報により、ルッソ被告は「無認可営業」の容疑で逮捕後、起訴されました。なお、警察は同被告がどのようにして新型コロナワクチンを入手したかの経緯を捜査しているとのこと。

ニューヨーク州の総合病院「マウント・シナイ・サウス・ナッソー」のアーロン・グラット氏は「本来であれば、ワクチン接種による合併症が発生した場合に迅速に対処する手段を用意した上でワクチンを投与する必要があります」と語っており、接種された人によっては深刻な症状が出てしまう危険性があるとしています。

なお、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、5歳以上の子どもへのワクチンは「ファイザー製」のものを使用することを推奨しているとのことです。