「Galaxy Note 7の悪夢再び?」飛行機の着陸直後に機内でSamsung製スマートフォンが発火してしまう

シアトルのタコマ国際空港に着陸したアラスカ航空751便の機内でSamsung製のスマートフォン「Galaxy A21」が発火する騒ぎが発生したとのことです。この騒ぎで乗客の一部が擦り傷や打撲による軽傷を負ったとのことです。

アラスカ航空751便はニューオリンズ発シアトル行きの便で乗客が128名、乗員が6名搭乗していました。飛行機がシアトルのタコマ国際空港に着陸直後、乗客の持っていたスマートフォンが突然発火したそうです。この騒ぎに気づいた乗員はすぐに乗客を緊急脱出スライドを用いて飛行機の外へ避難させ、スマートフォンから発火した炎は消火器等によりすぐに消火されたとしています。

なお、発火したスマートフォンは機種の判別が困難なレベルになっていましたが、タコマ国際空港の広報担当者によると「発火したのはSamsung製のスマートフォン『Galaxy A21』のようです」と説明し、乗客が地元警察の事情聴取で明かしたことで判明したとのことです。

乗客の一部が擦り傷や打撲を負った理由としてはGalaxy A21の発火が原因ではなく、緊急脱出スライドで避難したから生じたものであり、発火によるけが人はいなかったことが確認されています。

Samsung製スマートフォンの発火といえば、2016年に大きな問題となった「Galaxy Note 7」のバッテリーに起因した発火事故を思い浮かべる人も多いと思います。この事故は短期間で何度も発生したことで大問題となり、Samsungは大規模リコールのあと製造中止の判断を下すこととなりました。しかし、Galaxy A21は2020年4月に発表されたモデルであり、今回の事故が初めてということから、端末自体の不具合ではなく「たまたま発生した単独事故」であると考えられています。