20年間逃亡していたマフィア、Googleマップで居場所がバレて逮捕される

画像: Google マップ

20年前に刑務所から脱獄していたイタリアン・マフィアのジョアッキーノ・ガミーノ受刑者がスペインのマドリード北部にあるガラパガルの町で逮捕されました。ガミーノ受刑囚の身元はGoogle ストリートビューの写真で明らかになり、それが決め手となって逮捕に至ったとのことです。

ガミーノ受刑囚は2002年にローマのレビッビア刑務所に収監された際に脱獄。1年後の2003年に裁判において、殺人罪で終身刑が言い渡されましたが、警察は本人の身元がつかめないまま、20年の時が経過していました。

そんな中、ガミーノ受刑囚はスペインに渡り、マニュエルの偽名でレストラン「La Cocina De Manu(マヌの台所)」を経営し、その後は果物店「El Huerto De Manu(マヌの果樹園)」を営んでいたとのこと。

逃亡から20年経過したガミーノ受刑囚は60歳となり、静かに生活を送っていたそうですが、イタリア警察は捜査の手を緩めておらず、Google マップで同受刑囚と思しき人間を発見、逮捕に至ることになりました。

画像: Google マップ

Google マップ(ストリートビュー)で撮影された写真では(顔にモザイクがかけられた)ガミーノ受刑囚と思しき人物が店の前で背の高い男性と談笑をしています。警察はこの写真が同受刑囚に似ているとして、以前の店(レストラン)のFacebookページに行きつき、経営者のマニュエルとガミーノ受刑囚が同一人物であることを掴むことになったのです。

同受刑囚は2021年12月17日に逮捕された後、警察に対して「どうやって私を見つけたんですか?10年間も家族に連絡もしてないのに……」と嘆いていたそうです。ガミーノ受刑囚は2022年2月にイタリアに戻されたあと、終身刑で刑務所に収監される予定です。