アメリカの小学校で銃乱射事件が発生、児童19人含む21名が死亡する惨事に

画像: YouTube (CBC News: The National)

2022年5月24日にアメリカのテキサス州にあるユバルディのロッブ・エレメンタリー・スクール(小学校)で銃乱射事件が発生し、同校に通う児童19名の他、大人2名が亡くなる痛ましい事件が発生しました。容疑者は地元の高校に通う18歳の少年と見られ、校内で銃を乱射していたところを駆け付けた警察に射殺されたとのことです。

地元警察で署長を務めるピート・アレドンド氏は「銃撃事件は(現地時間の)2022年5月24日11時32分に始まりました。(射殺された)犯人は単独で行動していたものと考えられます」と述べ、事件は18歳の少年が単独で起こしたものである可能性が高いと発表しました。

この事件を起こしたとみられるサルバドール・ラモス容疑者は当時、防弾チョッキを身に着けており、軍用ライフルを2丁持って学校に進入し、銃を乱射。ラモス容疑者は19人の児童と大人2名を殺害しました。その後、駆け付けた警官が銃を乱射していた人物を射殺したことが明らかになっています。

テキサス州の上院議員を務めるローランド・グティエレス氏によると「(州警察から受けた説明では)容疑者は地元のユバルディ・ハイ・スクールの生徒で、事件当日の18歳の誕生日に軍用ライフル2丁を購入。その後、祖母を殺害したあと、そのまま彼は小学校に向かったそうです」と語り、ラモス容疑者は誕生日を迎えた日に事件を起こしたと述べています。事件発生後の現場の様子はYouTubeのCBC News: The Nationalが公開しているニュース映像で確認することができます。

この事件発生の10日前にはニューヨーク州バッファローの黒人が多く居住する地域で18歳の少年が10人を殺害したばかり。アメリカの下院で議長を務めるナンシー・ペロシ氏は「たった数日の間に複数の銃撃事件が発生しました。これは私たちの子どもやすべてのアメリカ人の存続にとっても大きな問題です。今こそすべての議会が命を救うための法案成立に向けて参加すべき時です」と語り、今こそアメリカ全土で本格的な銃規制を目指す時ではないかと述べていました。