「チキンマックナゲットが喉に…」呼吸困難に陥っている女性を15歳のマクドナルド店員が救う

画像: Flickr (Mike Mozart)

アメリカのミネソタ州のマクドナルドでドライブスルーを利用している顧客が商品受け渡し口で先に受け取った商品を食べながら待っていた際、ドライバーの女性がチキンマックナゲットを喉に詰まらせ、呼吸困難に陥るというトラブルが発生しました。この事態を解決したのはこの店で店員として働いていた15歳の少女だったとのことです。

店員として働いていた少女はシドニー・レイリーさんでミネソタ州のミネアポリス近郊のエデン・プレイリーにあるマクドナルドで約7カ月間働いており、ハプニングが発生した2021年12月18日もいつものシフトの時間帯に勤務していました。レイリーさんによると「その日はコーヒーを作ったり、その他のドリンクを用意したりと『普段通り』の仕事でした」と語っており、普段と変わらない状況だったようです。

しかし、ドライブスルーで商品を購入しようと車でやってきた親子の対応を行った際に事件が発生してしまいます。当時、レイリーさんは親子が注文した商品を複数の袋に入れて渡すこととなり、2つ目の袋を準備して渡そうとしたときにドライバーの女性がチキンマックナゲットを喉に詰まらせ、苦しんでいたようでした。当時、車の助手席に座っていた女の子はパニックになった様子で、ドライバーの女性はそのままうずくまってしまったとのことです。

これを見たレイリーさんは店長と助手席の女の子に911(日本の110、119に相当)に電話するよう伝え、ドライブスルーの商品の受け渡し口から飛び出し、女性の救助に向かいます。その後、彼女は「11歳の時にベビーシッター教室で習ったハイムリック法を実施。最初はうまくいかなかったものの、近くでこの状況を見ていた人に手伝ってもらい、喉に詰まらせていたナゲットを取り除くことに成功。その後、警察が駆け付け、女性の無事を確認すると、事件解決に協力したとして、レイリーさんに100ドル(約1万1300円)の報奨金が授与されたそうです。

当時現場に駆け付けた警察官のスコット・ミッテルシュタットさんは「私たちはシドニーの働きにとても感謝しています。彼女は年齢や立場に関係なく、地域社会に貢献できることを示す素晴らしいお手本になってくれました」と事件速やかに解決したレイリーさんの働きを称賛していました。