「5日で12000便以上が欠航」世界中の航空会社で起きている異常事態とは

航空機の稼働状況をモニタリングしているFlightAwareによると、2021年12月27日~2021年12月28日の2日間で5900便以上が欠航したそうです。CNNが報道した内容では2021年12月24日~2021年12月26日の期間で6000便欠航したとの情報から、合計すると、5日間という短期間で12000便が欠航しています。この原因について、航空会社は2つの理由があるとのことです。

世界的に見ると、クリスマスから元旦にかけての年末年始は1年で最も旅行客が多い時期です。これは日本でも同じで、この時期になると、実家への帰省や年末年始の休暇を利用して海外旅行を行う人が多くなります。

そんな状況下にあるにも関わらず2021年の年末年始シーズンは航空機の欠航が相次ぐ事態となってしまいました。その理由として航空会社は「新型コロナウイルス」と「冬の悪天候」の2つを原因を挙げています。

前者は記事作成時点で世界的に大流行している新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大の影響です。日本を除く多くの国では新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加しており、最近では感染力が非常に強いとされるオミクロン株の脅威が深刻化しています。

そして、航空会社の労働者がオミクロン株に感染すると「会社内でのパンデミックの発生を防ぐ」目的のため、対象者に一定期間隔離する(勤務させない)措置を行います。その結果、航空会社の労働者人口が減ってしまい、仕事が回せなくなり、欠航せざるを得なかったようです。

アメリカのユナイテッド航空の広報担当者は「オミクロン株の感染拡大の影響で弊社の客室乗務員やパイロットの稼働に大きな影響を与えています。この結果、非常に申し上げにくいのですが、一部のフライトをキャンセルせざるを得なくなっています」と述べており、欠航した原因が人員不足にある点を説明していました。

新型コロナウイルス以外の原因として挙げられている「冬の悪天候」とされているものはアメリカ北西部の天候が挙げられています。アメリカ北西部の天候が芳しくないことで記事作成時点のシアトル・タコマ国際空港は世界で最も多くの遅延とキャンセルが発生しているとのことでした。

ペンギン議長の一言
突発的な災害による人手不足を解消するのは非常に厳しそうですね。天候によるものは仕方ないですが……