2021年3月21日に北朝鮮が2発の短距離ミサイルを発射したことがわかりました。これは北朝鮮最高指導者の金正恩氏の妹である金与正氏が「アメリカと韓国の合同軍事演習の実施に対して批判したこと」と関係があると見られており、今後の米朝関係の悪化が懸念されていました。ミサイル発射に対して、アメリカのバイデン大統領は「北朝鮮の挑発とは考えていない」と発言しました。
North Korea missiles: Biden says launch 'not provocation' - BBC News
北朝鮮は2021年3月21日の早朝に黄海に向けて巡航ミサイルを2発、発射しました。この報道は当初アメリカのメディアから発信されましたが、その後のアメリカの当局および韓国国防部で事実確認がお壊れたとのことです。
この事態に対して、2021年3月23日に記者から「これは北朝鮮の挑発という認識ですか?」という質問を受けたバイデン大統領は「挑発とは考えていません。むしろ、通常営業という認識です」と見解を述べました。
国連安全保障理事会の決議では「北朝鮮による弾道ミサイル等、諸外国への脅迫が可能な兵器の発射を禁止する」というものです。そもそも、今回発射された巡航ミサイルは射程距離も短いため、違反の対象にはなりません。
巡航ミサイルは日本の自衛隊でも配備されているものであり、この装備自体が国際的に大きな問題にもならないことからも明らかです。このため、アメリカでも今回の北朝鮮のミサイル発射は「通常の軍事活動の一環」としての認識が強いようです。