マクロン大統領がフランス国旗をシレっと変更、明るい青が紺に変わる

画像: Wikimedia Commons

フランス国旗と言えば、「青」「白」「赤」の3色が縦に並んでいるのが象徴的ですが、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がフランス国旗の色をサイレントで変更していたことが明らかになりました。なお、この変更は1年以上前から行われていたとのことです。

この国旗の変更は実は2020年7月13日に行われたもので、新しいフランス国旗では記事作成時点で欧州連合(EU)ので使用されているフランス国旗の明るい色調とは異なるのものとなっています。この変更はマクロン大統領が行ったものであり、本人の希望で「明るい青」を「紺」に変えたとのことです。

マクロン大統領はフランス国旗の青色を変更した理由について「フランス革命のシンボルを復活させたいという思いがあった」と述べています。この変更にあたっては、フランス大統領官邸のエリゼ宮殿内でも議論を呼び、さまざまな反対意見もあったそうですが、最終的にはフランス革命後のフランス第一共和政時代の国旗デザインが採用されることになりました。

この明るい青ではなく、紺を使用したフランス国旗のデザインは記事作成時点でフランス海軍で使用されていることもあり「反EUの意思表示ではないか」と考えられる懸念もあります。しかし、マクロン大統領は「この国旗に『反EU』や『反ヨーロッパ』を掲げる意図はない」と断言しているとのことです。

ちなみに、今回の国旗の色変更はエリゼ宮殿のみで行われており、マクロン大統領はフランス国旗をすべて変更するような指示はしないと断言しているそうです。この理由について、同大統領の側近は「たとえ、この国旗のデザインに『フランス革命のシンボルを復活させたい』というメッセージがあり、仮にその思いを多くの人に理解されたとしても、『マクロンは国の国旗を勝手に変える大統領だった』という印象を国民に与えたくないからです」と述べていました。