アメリカ戦略軍はアメリカの核兵器を扱う役割を担っており、同国内では国際社会に対する核抑止力の誇示を行う重要なポジションにあります。核兵器を扱うため、当然ながら全てのセキュリティにおいては最高レベルが求められます。そんな中、アメリカ戦略軍のTwitterアカウントが乗っ取られ、何者かによって、暗号のような文章がツイートされる事件が発生しました。
- Child tweets gibberish from US nuclear-agency account - BBC News
- That Gibberish Tweet From U.S. Strategic Command Came From A Child
この事件が発生したのは2021年3月28日の日曜日のことでした。アメリカ戦略軍のTwitterアカウントが突然「;l;;gmlxzssaw」という文章をツイート。それから30分後には「混乱を招くようなことをしてしまったことをお詫びいたします。この投稿は無視してください」と同アカウントからツイートされ、暗号めいたツイートともに削除されました。
画像:Twitter
このツイートを見た一部のユーザーは「アメリカ戦略軍のアカウントがハッキングされた?」「核発射コードを誤ってTwitterに書き込んだのか?」など様々な憶測が飛び交いましたが、事実はもっと単純なものでした。
問題のツイートを行ったのはアメリカ戦略軍のTwitterアカウントを管理していた人の子どもです。この子は父親がTwitterを開いたままのPCをそのままにしていたときに、キーボードを自分で操作してツイートしてしまったとのこと。
この問題について、軍の広報担当者は「(少なくとも)アカウントがハッキングされたという指摘は間違いで、絶対に悪意のあることは起こっていません」と説明しています。
ペンギン議長の一言
状況的に悪意はないと思いますが、ハッキング(乗っ取り)はされてるんですよね。