Appleが「シレッと」M1 Mac Miniをアップデート、10GbEをオプション指定可能に

画像: Apple(Mac mini)

2021年4月20日(アメリカ時間)にAppleはイベントでM1プロセッサを搭載したiPad ProとiMacを発表し、Apple製プロセッサを搭載する製品のラインナップが増えたことをアピールしました。そんな中、Appleはイベントでも知らせることなく、M1プロセッサを搭載するMac Miniに10Gb Ethernet(イーサネット)ポートを選択できるオプション追加していたことが明らかになりました。

記事作成時点での標準的なEthernetポートは1Gbpsのいわゆる「ギガビット・イーサネット」のポートが搭載されていることが多いです。このため、10Gbpsのようにはるかに高速な通信を行える端末を用意しても、その端末に接続しているケーブルやネットワーク機器が10Gbp Ethernet非対応の場合は恩恵を受けることができません。

通常は企業用途などで利用されることのある10Gb Ethernetですが、昨今はミリ波による5G通信が可能となってきており、最大4.1Gbps(理論値)の高帯域の通信が行えるインフラが整いつつあります。このため、個人用途でも10Gb Ethernetの需要があると見込んで、AppleをはじめとしたPCメーカー各社でオプションとして選択できるようにしているものと思われます。

Mac Miniには「M1プロセッサ版」「Intelプロセッサ版」の2種類あり、10Gb EthernetポートはIntelプロセッサ版でのみ選択可能なオプションでした。発売当初はM1プロセッサ版には標準搭載されていませんでしたが、イベント当日に秘密裏に行われたオプションの追加により1万1000円を追加すれば、10Gb Ethernetポートを搭載したM1 Mac Miniを購入できるようになりました。

なぜ、Appleはイベントで発表しなかったのか、秘密裏にオプション追加したのか理由は定かではありませんが、Mac Miniを家庭用サーバー用途で使用したいニッチなユーザーにとっては魅力的な選択肢であるのかもしれません。

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