「ネイルチップ用接着剤」を誤って点眼してしまった女性、目が開けられなくなり窮地に陥る

「歯磨き粉と間違えて洗顔剤を歯ブラシに塗ってしまい、口に入れてしまった」など、寝ぼけているときのトラブルが笑い話として語られる事がよくあります。しかし、とある女性が目薬と間違えて、「ネイルチップ用接着剤(ネイルグルー)」を誤って点眼してしまい、目が開けられなくなるという事故が起きてしまいました。

アメリカのデトロイトで地元ニュースを配信しているWXYZが報じた内容によると、この事故を起こしてしまったヤセドラ・ウィリアムズさんは当時、コンタクトレンズを入れたまま寝てしまい、夜中に起きてしまったとのこと。

このとき、彼女は「コンタクトを外さなきゃ……」と思ったものの、目が乾いていて外せなかったため、目薬を点眼しようとしました。このとき、ウィリアムズさんは目薬の入っている財布に手を伸ばしたそうです。

しかし、財布の中には「ネイルグルー」と「目薬」が入っており、ウィリアムズさんは寝ぼけていたせいか前者を取り出し、そのまま点眼してしまいました。彼女は当時を振り返り「点眼する一瞬前には誤りに気づいていたものの、時既に遅く、目に入っていました」と語っています。

このとき、目を拭こうとしたウィリアムズさんですが、接着剤が目に入った直後にとっさに目を閉じてしまったため、そのまま開けられなくなってしまいました。このため、彼女はすぐ閉じたままの目に冷水をかけ続けましたが、状態は改善できませんでした。

彼女は後に病院に駆けつけ、ネイルグルーの付着したコンタクトレンズを取り外すことに成功し、失明の危機を乗り越えることができました。専門家は「ウィリアムズさんがすぐに目を冷水で洗ったのは良い判断です」と語っており、異物が入った場合はすぐ目を洗うようにするのが重要であるとしています。同氏によると「異物が入ることが原因で一時的に視力が悪くなることがありますが、異物の入った直後に目を水で洗っていれば、視力が後に回復する可能性が出てくる」とのこと。

ウィリアムズさんは「二度とネイルグルーは使わない」と語っており、今回の事故で身の危険を感じたことがトラウマになっているようでした。専門家は「ネイルグルーを目薬と誤って点眼した人はウィリアムズさんだけではありません」とも語っており、誰でも起きうることなので、普段の生活で誤って点眼しないような工夫しておくことが重要であると注意すべきとしています。