「物売るってレベルじゃない!」Nvidiaのグラボを求めて殺到する人々

画像: Twitch(PrestonALewis)

テキサス州のダラスにあるコンピューター用品の専門ショップにNvidiaのグラフィックボード(ビデオカード)が再入荷されることを知った人々が大挙して押し寄せ、大混乱する事態が発生しました。

記事作成時点において、仮想通貨マイニングを有利に行うためには性能の高いグラフィックボードが必要です。このマイニング需要の高まりと転売ヤーの横行や新型コロナウイルスの感染拡大による製造台数の低下も相まって、グラフィックボードは品薄となり、価格高騰が著しく進んでいます。

この問題の影響を強く受けるのはパソコンでゲームをする人たちです。一般的に市販されているグラフィックボードは本来、ゲームを快適にするために使用するものであり、仮想通貨マイニングで使用するものではありませんでした。このため、品薄と価格高騰により、高性能なグラフィックボードが手に入れられない人たちが多く現れてしまいました。

そんな人たちがコンピュータ用品の専門店の「Nvidiaのグラフィックボード再入荷」の知らせを聞いたらどうなるかということがTwitchのPrestonALewisチャンネルのムービーで確認することができます。ムービーは50分ほどありますが、見どころは前半の5分ほどです。

このムービーの問題のシーンは店の駐車場に大勢の人々が集まり、従業員の1人が「1世帯1台まで購入可能です」と発表するところから始まります。客の1人が「みんなの分のグラボはあるの?」との質問に対し、従業員は「No」と回答。ムービーの3:55あたりから周囲にいた客が一斉に店に押し寄せてしまいます。

大挙して押し寄せた人々の大半がPCゲーマーであると見られており、異常に殺気立っている姿が印象的です。彼らはこの1年の間、シリコンチップの供給量低下や仮想通貨マイニングの大流行、転売ヤーによる価格の釣り上げの影響でグラフィックボードを購入することができませんでした。また、この購入機会を逃すと、おそらくしばらくの間は入手困難な事態が続き、彼らは入手に四苦八苦することが確実とみられます。