大阪に「ハーケンクロイツ」を掲げたホストクラブが登場、海外で大炎上してしまう

画像: アンフェア: ホスホス

新型コロナ感染拡大の影響で多くの飲食店が潰れてしまいましたが、記事作成時点の感染状況の大幅な改善に伴い、新たにオープンしようとしているお店もあります。そんな中、大阪ではナチス・ドイツをモチーフにした新しいホストクラブがオープンしました。しかし、お店の看板に大々的にナチス・ドイツの国旗であるハーケンクロイツを掲げていたため、海外で大炎上してしまったとのことです。

このホストクラブは「アンフェア」という名前で営業しており、お店のキャッチフレーズとして「人生はBET…」を掲げています。基本的にはナチス・ドイツをモチーフとしたコスチュームを着たホストが店内に控えており、来店した客をもてなす仕組みのようです。なお、お店のロゴにはナチス・ドイツの国旗である「ハーケンクロイツ」を掲げており、ホストクラブ紹介サイト「ホスホス」に掲載されたアンフェアの紹介ページ(記事作成時点では削除済み)にも掲げられていました。

このお店の存在はTwitterなどで拡散された後、「不適切だ」として、多くの海外ユーザーなどから批判を浴びることになり、ホスホスから謝罪文が掲載されるとともに「アンフェア」のページが削除されました。さらに、この話題は第二次世界大戦の開戦のきっかけであり、ナチス・ドイツから侵攻を受けたことのあるポーランドで大きく取り上げられることになり、「日本人の第二次世界大戦の認識の低さ」に議論の焦点が向けられることになります。

ポーランドメディアのo2が指摘していたのは「日本では第二次世界大戦の歴史」について、ほとんど触れられていないことでした。横浜在住でジャパンタイムズの新聞記者を務めるポーランド人ジャーナリストの大住マグダレナ氏はTwitterで「ナチス・ドイツが行った(大量虐殺を含む政策の)ホロコーストに関する情報を日本の学校のカリキュラムに『もっと』盛り込むべきです」と語り、現状の日本の歴史教育は「暗記用の資料ばかり」でしっかりとした歴史認識を持っていないとしています。

これ以外にも日本の「卍(まんじ)」という文字が影響している可能性も指摘されています。日本では「卍」を寺院を表す地図記号として使われており、日本人の多くは仏教の象徴記号としての認識を持つ人も多いです。このため、卍の鑑文字である「ハーケンクロイツ」に対して「嫌悪感を抱きにくい」という文化的な側面がある可能性も示唆されていました。