暴走ドライバーが運転する車を「ドロップキック」で阻止した男性が現る

画像: YouTube(Guardian News)

プロレス技の「ドロップキック」は見た目的にそこまで難しそうな技ではありませんが、実際にやるとなると、技を行ったあとに地面にぶつかることなどの恐怖心などで意外と体が動かないもの。しかし、アルバニアでは自動車に乗って広場で暴走しているドライバーをドロップキックをして止めた男性が話題になっています。

この事件はアルバニアの首都ティラーナにあるスカンデルベグ広場で起こりました。この広場の車両が入れない区域に車が侵入し暴走を始めたとのこと。このとき、逃げ惑う人もいれば、勇気を出して車を止めようとする人、さらにアルバニアの総選挙の取材に訪れていた報道機関に所属する人もいて、大混乱する事態に発展しました。

暴走車は広場をバックで円を描くようにグルグルと走行。そばにいた人々は車を止めようとドアを開けてドライバーを引っ張り出そうとしましたが、力ずくではどうにもできずに失敗しました。

画像: YouTube(Guardian News)

そして、暴走車とそれを止めようとした人々が少し離れたとき、1人の男性が運転席側のウィンドウに向かって猛ダッシュし、ドロップキックを行いました。このとき、ドライバーは男性のドロップキックをまともに受けて気を失ったのか、車は停止。ほどなくして、多くの人に囲まれ、ドライバーは引っ張り出されることになりました。

画像: YouTube(Guardian News)

ドロップキックをした男性は当時を振り返って「テロかとお思って、無我夢中でやりました」と語っており、暴走車を停止させたいという強い思いだけで行動したとしています。

地元警察の発表によると、逮捕された暴走車のドライバーは薬物を摂取した状態で運転していた可能性があるとのこと。なお、この車に乗っていたドライバーは過去にも車3台に衝突する事故を起こしており、常習犯である疑いが強まっています。

実際の事故映像はYouTubeのGuardian Newが公開しているムービーで確認することができます。