フィットネス関連機器メーカーのPeloton(ペロトン)は同社製のトレッドミル(ルームランナー)である「Tread(トレッド)」「Tread+(トレッドプラス)」を「安全上の理由で問題がある」として自主回収することを発表しました。
- CPSC and Peloton Announce: Recall of Tread+ Treadmills After One Child Death and 70 Incidents; Recall of Tread Treadmills Due to Risk of Injury | CPSC.gov
- Peloton recalls its Tread and Tread+ due to growing safety concerns
自主回収するきっかけとなったのは2021年3月に「Tread+」の下に6歳の子どもが巻き込まれて死亡してしまう事件でした。この事件以降、アメリカ合衆国消費者製品安全委員会(CPSC)はルームランナーの事故件数の調査を開始し、2021年4月には39件もの「巻き込まれ事故」が確認されたとのことでした。
この調査結果からCPSCは消費者に対して「Peloton製の『Tread』『Tread+』は使用しないようにしてください」と勧告。この勧告に対して、PelotonのCEOであるジョン・フォーリー氏は当初「この勧告は『当社製品の安全性』を冒とくする不確かな情報だ」として、CPSCの勧告に反論する立場でしたが、後に自社製品の欠陥であることを認め謝罪しました。
画像: CPSC
フォーリー氏は「『Tread』および『Tread+』の自主回収を決定したことは、弊社の会員となってくださっているお客様とご家族を守るためです。弊社は自主回収を求めるCPSCに対して、当初、反対の立場を取っていましたが、これは大きな過ちでした」と述べており、CPSCの勧告から速やかに対応すべきであったと過ちを認めています。
実際に子どもが「Tread+」に巻き込まれてしまう映像はYouTubeのCPSCが運営しているチャンネルが公開しているムービーで確認することができます。
(死亡事故のものではありませんが、一部のシーンでショッキングな箇所があります。閲覧の際は注意をお願いします。)
Peloton Tread+ Treadmill Safety Incident - YouTube
