YouTubeが「動画タイトルの翻訳実験」を開始、海外ムービーの自動翻訳実現に向けた動きか

YouTubeの翻訳機能は「ムービーに設定されている字幕」を翻訳する機能で提供されており、海外のYouTuberが投稿したムービーを見るのに使用している人がいると思います。しかし、記事作成時点では動画タイトルが自動翻訳されることはなく、ヒンドゥー語や韓国語など「ほとんど馴染みのない言語」のタイトルのムービーは「これは何の動画?」と考える人も多いはず。そんな中、YouTubeは動画タイトルの翻訳実験を開始していることが明らかになりました。

YouTubeで使用されている機能は親会社であるGoogleの「Google翻訳」が使用されています。記事作成時点ではディープラーニングを使用して高い翻訳精度を実現した「DeepL翻訳」に劣っていると評価されがちのGoogle翻訳ですが、その翻訳精度の高さは業界トップクラスの地位にあることに変わりはありません。

記事作成時点で公式に提供されている翻訳機能は「ムービーの字幕翻訳」のみですが、YouTubeは新たな翻訳機能の実現に向けた動きをみせています。それは、タイトルをユーザーの言語に自動翻訳するというものです。以下はAmazonのCEOを務めるジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙企業「Blue Origin」をYouTubeで検索したときの画像で、ほとんどのムービーのタイトルが日本語に翻訳されています(翻訳されたムービーにはタイトルの左側にGoogle翻訳のアイコンが記載)。

記事作成時点では「どういった法則」で翻訳されるものと翻訳されないものが分けられているのかは明らかではありません。傾向から見ると、おそらく「アップロード日からの経過時間」「再生回数」が一定の値を超えたときに翻訳対象となるように思われます。

なお、この翻訳機能はWebサイト版とアプリ版のYouTubeで導入されています。記事作成時点では英語のタイトルが翻訳されることを確認していますが、徐々に対象言語も拡大していくと考えられます。