「さらば3桁の数字」QualcommがSnapdragonシリーズのチップ名称を変更すると発表

画像: YouTube(Snapdragon)

Androidスマートフォンなどで採用されることの多いQualcomm製のSoCSnapdragon」シリーズと言えば、チップの性能を3桁の数字で表しています。2021年11月22日に同社は今後発表するSoCから3桁の数字表記を止めると発表。新しい表記は2021年11月30日に開催されるSnapdragon Tech Summitで明らかにするとのことです。

Qualcommのプロセッサーブランド「Snapdragon」でスマートフォンメーカーに提供されているSoCは「Snapdragon 480」「Snapdragon 765」「Snapdragon 888」など、3桁の数字を使用して、チップの性能を示す表記を採用していました。この数字の1桁目は「チップ性能の示すもの(8:フラグシップ、4:エントリーモデル)」、2桁目は「SoCの世代番号(高い数字ほど新しい)」、3桁目は「バージョン番号(数字の違いはマイナー・バージョンの違いのみを表すもの)」を表していました。

記事作成時点でQualcommは「3桁の数字を使い果たしてしまう」という状態となっており、フラグシップモデルの8シリーズでは「Snapdragon 888」、7シリーズでは「Snapdragon 780」、6シリーズでは「Snapdragon 695」が使用されている状況です。このため、今後の新しいモデルでは4桁にする(各番号の意味がわからなくなる)か、英文字を使用する(複雑化する)必要が出るようになりました。

そこで、Qualcommは2021年11月30日に新型SoCの発表を行いますが、その発表に合わせてブランド名の表記を変更すると同社のブログで告知しました。記事作成時点では具体的な表記方法は明らかにされていませんが、同社はYouTubeのSnapdragonチャンネルで8という数字を多用したムービーを公開しており、新たな命名規則の発表を予告しており、次回発表のSoCバージョンが8に関するものであることを示唆しています。

QualcommはSnapdragonのブランディング計画についても述べており、今後はフラグシップモデルには「金色」を強調するなど、製品のカテゴリーに応じて、色を使った表示がされる見込みです。具体的な内容は2021年11月30日の発表イベントで明かされるため、Snapdragonブランドの表記がより簡素化され、わかりやすくなるのか要注目です。