Ubuntu 21.04へのアップデート「起動不可に陥る」問題が指摘される

セキュリティ向上のため、スマートフォンやPCのアップデートは必須です。しかし、人気Linuxディストリビューションの1つである「Ubuntu」では20.04から21.04へのアップデート時に端末によっては起動できない問題があることが報告されました。

今回報告された問題について、Ubuntuの開発推進事業などを進めているCanonicalでソフトウェアエンジニアを務めるブライアン・マレー氏は「Ubuntu 20.04からUbuntu 21.04にアップグレード後に『OSの起動に失敗する』問題が起こる可能性があることをお伝えします。このため、Ubuntu 20.10を使っているユーザーにはUbuntu 21.04へのアップグレードを促す表示がされなくなりました」と語っています。

同氏が指摘している問題はOSの起動時のセキュアブートプロセスで実行される「Shim」に起因していることが明らかになっており、初期のUEFIを使用している環境で、この問題が起きやすいとのこと。

このため、最新のハードウェアを使用している環境向けに「手動(コマンドライン)でのアップグレード方法」を使用することが可能ですが、アップグレードに関するアナウンスがUbuntu上で表示されるようになるまでは何もしないことが望ましいとしています。