将来的にGoogleアシスタントで「Android端末の電源をオフ」にできる可能性が指摘される

記事作成時点において、Android搭載のモバイル端末はAIアシスタントであるGoogleアシスタントを使用して電源をオフにすることができません。しかし、Android 12からGoogleアシスタントを呼び出す方法が「電源ボタン長押し」に変わることが発表され、同じ操作から電源オフにすることができなくなります。多くのユーザーは「不便になるのかな」と感じていましたが、GoogleはGoogleアシスタントに「電源をオフにする」機能を用意しているとのことです。

Android 12では新しいデザイン言語「Material You」を用いることで、画面デザインや操作性などが「これまでのAndroid」から大きく変更されることが発表されました。その中の一つに「Googleアシスタント」の呼び出し方法の変更が含まれていて、これまでは「ホームボタン長押し」でしたが、「電源ボタン長押し」に変更されています(「OK Google」で呼び出せる点は変わっていません)。

この方法に変更された場合、これまで「電源ボタン長押し」で表示された電源メニューが表示できなくなります。このため、Googleは代わりの操作方法として「電源ボタンと音量アップボタンの長押し」で電源メニューを表示する機能を用意しています。しかし、9to5Googleが「Googleアシスタント」アプリのバイナリデータを逆コンパイルしたところ、驚愕の事実が発覚しました。

それは、Googleアシスタント内に「電源オフ」の操作に関する処理が含まれていたということです。記事作成時点では肝心な「電源オフ」操作の処理の記述がされていないため、公開中のAndroid 12 Beta 1では使用できませんが、将来的に実装されるGoogleアシスタントでこの操作が行えるようになる可能性があります。

ただし、このGoogleアシスタント用の「電源オフ機能」が実装されるとしても、全Androidで使用できるのか、Android 12専用の機能になるのか、はたまた、Google Pixelシリーズ専用の機能になる可能性があり、どのような形で実装されるのかは要注目です。