「本当に必要?」Microsoft Edgeに電卓などのツールが搭載されることが判明

画像: Flickr (Dennis Sylvester Hurd)

Microsoftが開発しているWebブラウザであるMicrosoft Edgeにおいて、ブラウザ組み込みのツールが2022年8月に追加される予定であることが明らかになりました。今回追加されるツールには電卓、単位変換ツール、回線スピードテストの機能が盛り込まれるとのことです。

MicrosoftのWindows向け標準Webブラウザとして過去に搭載されたInternet Explorerに変わる新しいWebブラウザとして、[Microsoft Edgeが2015年7月に登場しました。しかし、Google Chromeの台頭の影響もあってか、主にGoogleが開発&メンテナンスを行っているオープンソースのWebブラウザ「Chromium」をEdgeのベース部分に採用され、Microsoft内のブラウザ開発体制が簡略化されたという歴史があります。

記事作成時点において、Microsoft EdgeはWebブラウザのシェアランキングでは1位のGoogle Chrome、2位のSafariに大きく離された3位という記録になっており、4位のFirefoxとは0.7%程度の差となっています(Google Chrome、Safariは主にスマートフォンのシェアによる影響が大きいのだと思われます)。

Source: StatCounter Global Stats - Browser Market Sharef

このため、Microsoftはシェア回復によるMicrosoft Edgeの地位向上を画策してなのかはわかりませんが、このブラウザ内に「電卓」「インターネット速度テスト」「単位変換」「辞書」「翻訳」などといった機能を搭載することを発表。同社はMicrosoft Edgeの機能拡張に取り組むことが明らかになりました。なお、機能の実装は2022年8月に予定されているそうです。

一般的に多くの機能(プログラム)が1つのソフトウェアに盛り込まれてしまうと、メモリ消費量が多くなり、処理に負担がかかるなどのデメリットが懸念されます。当然、Edgeにも同様の懸念は生じてしまうのですが、リテラシーの低いユーザーが誤って、変なアドオンを沢山導入してしまうという可能性を減らせるので、一長一短の対応であるとの見方もできそうなのも事実です。

ペンギン議長の一言
今回のMicrosoft Edgeの機能追加により、ブラウザシェアが大きく伸びることになると、Webブラウザの多機能化がトレンドになってくるのかもしれませんね。