主に果物などの農作物を食べることから害虫に属する種類の多いミバエですが、人間と同じように食事をしない期間が長くなるほどイライラすることが明らかになりました。空腹がひどくなればなるほど攻撃的になるそうです。
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このミバエの行動はイースト・アングリア大学とオックスフォード大学の共同研究で明らかになりました。研究者の報告によると、腐った果物を食べるオスのミバエは食事をしない期間が長くなればなるほど、より他のミバエに対してより喧嘩腰になるとのことです。
研究では、異なる小瓶にそれぞれ違う量の餌と複数のオスのミバエを入れ、彼らがどのように行動するかを観察。研究チームは小瓶の中で喧嘩したり、餌場を占有しようとしたり、他のミバエを追いかけたりするハエの数を調査したとのことです。
この実験の結果、餌を食べられず、空腹になったミバエは攻撃的となり、互いに敵意を示すことが確認されました。しかし、この状態が24時間経過しても続いていると、攻撃的だったミバエはおとなしくなるそうです。
イースト・アングリア大学の生物科学部のジェン・ペリー博士はミバエの行動について「空腹になったミバエは食べ物を奪うために戦う意欲が高まり、攻撃性を示すようになるものと考えられます」と語り、ミバエも人間と同じように空腹状態が続けば攻撃的になる可能性が高いとしています。
なお、この実験で死亡したミバエはいないとのことで、24時間経過しておとなしくなったミバエは瀕死の状態ではなく、エネルギーをセーブしていたものと思われます。