「1億2千万光年先にある奇跡」NASAのハッブル宇宙望遠鏡が「左右非対称な銀河」を発見

画像: Instagram(nasahubble)

アメリカ航空宇宙局(NASA)ハッブル宇宙望遠鏡が1億2戦万光年先にある「左右非対称な形の銀河」が存在することを発見しました。この銀河は近隣の銀河の重力に引っ張られて変形しているものと見られています。

ハッブル宇宙望遠鏡が発見した「左右非対称な形の銀河」は地球から約1億2千万光年先にケフィウス座の位置にある「NGC 2276」と呼ばれる銀河です。Instagramのハッブル宇宙望遠鏡のアカウントが公開している画像を見ると、黄色い銀河の核を青い星雲が取り囲んでいるのですが、核が中心にないのが見て取れます。

NASAはこの形状について、「NGC 2276は銀河の核が左上にずれている形状をしています。これは写真には写っていないNGC 2300の重力によって、銀河の片側の星を外側に引っ張って、形状を歪めているのです」と語っています。

通常の銀河は左右対称な形をしており、Instagramのハッブル宇宙望遠鏡が公開している「NGC 691」のような形のものが一般的です。このため、NASAなどでは銀河の形状を「目玉焼きのような形状」という表現で表すことも多いです。

NGC 2276ように左右非対称な形を持つ銀河はいくつか存在しており、「フック状の形をした」NGC 2442なども存在していますが、数は少数のため、希少な銀河の1つと言えます。