「小惑星が地球に衝突したらどうなる?」の質問にNASAの専門家「やられる前にやればいい」と回答

画像: Flickr(European Southern Observatory)

2021年10月4日の夜にカナダで就寝中の女性の頭上数センチの場所に小さな隕石が落下するという事故がありました。この隕石はベッドの上に落下したため、屋根を貫いたぐらいの被害で済みましたが、「もし、もっと大きな小惑星のような物体が地球に落下したらどうなるか?」という疑問を感じてしまう人もいるはずです。そんな質問をアメリカ航空宇宙局(NASA)が同局の惑星防衛の専門家であるケリー・ファスト博士に質問をぶつけたとのことです。

ファスト博士は「小惑星が地球に衝突したときのことを考えるのではなく、私達が『地球にぶつかりそうな小惑星』を見つけることが重要です」と回答。彼女は「小惑星の衝突は防ぐことのできる唯一の自然災害」と説明しており、「NASAの惑星防衛調整室では小惑星を発見し、その起動を計算するプロジェクトを支援しています」と語っています。

さらに、ファスト博士は「このプロジェクトの成果として、数年から数十年後に『地球に衝突する小惑星』を発見できれば、その軌道を変える偏向ミッションが可能になるはずです」と語り、記事作成時点で進められているプロジェクトの重要性を説明しました。

このような回答を得たNASAはInstagramのアカウントで「小惑星が地球に衝突したらどうなるか、NASAの専門家に尋ねました。するとケリー博士は『小惑星が地球を見つける前に、私達が小惑星を見つけることが大事です』と回答。このため、NASAの惑星防衛調整室は空に目を光らせているのです」と投稿しました。

ペンギン議長の一言
カナダの女性をヒヤッとさせた隕石は小さかったですが、地球の大気圏突入前はもっと大きいものだったはずです。隕石でこのサイズなので、小惑星のサイズはもっとはるかに大きく、実際に落ちてくることが報道されると、パニックになりそうですね。

実際、落ちてくることがわかっていれば、報道されることないでしょうし、
ロケット発射と見せかけて「実は核ミサイルを宇宙に発射していた」ことが後からわかるようなことになりそうですね。