2021年9月に75歳の誕生日を迎えるマイク・ブル氏は既に74歳でありながら、世界マスターズ陸上競技選手権大会大会に棒高跳びで出場するため、練習をはじめました。彼は1968年メキシコシティーのオリンピックに棒高跳びで出場し、決勝への出場経験があるとのことです。
ブル氏は74歳から再挑戦を決めた理由として「私は44歳の時に世界マスターズ陸上の棒高跳びで優勝経験があり、既に世界チャンピオンの一人です。しかし、最近になって北アイルランドのナショナルコーチと『コロナ禍での棒高跳びの試合』を見に来ないかと誘われたことがきっかけとなって、また選手として復帰しようと考えました」と語っています。同氏は生の試合を現地観戦したことで「もう一度、棒高跳びをやってみたい」と思うようになったそうです。
なお、ブル氏は棒高跳びに再挑戦する前は「ベッドから起き上がる動作」にも苦労していたような状態だったようですが、トレーニングを改めて始めたことで「苦も無く起きれるようになった」と体力がついたことが良かったことだと語っています。しかし、棒高跳びは複雑な動作を要求されるため、「体は現役当時の動作を覚えていても、歳をとった影響もあって、記録も出にくければ、体力的な消耗も激しい」とブル氏は感じているようです。
ブル氏は過去に棒高跳びの練習で鼻を2回、手首を1回、足首を1回骨折した経験があり、高齢での棒高跳びの練習はかなり怪我のリスクが高いと認識しています。しかし、ブル氏は74歳からの再チャレンジでも練習するたびに上手くなっていく実感があることから「とても楽しい」と語っており、このポジティブな感覚が怪我のリスクを承知で練習を続けられるのかもしれません。
ブル氏は世界マスターズ陸上に向けて、練習を行っており「もし可能であれば、もう一度チャレンジして優勝したい」と意気込みを語っています。実際にブル氏がBBCのインタビュー答えているムービーは以下で確認することができます。