Ubuntu 22.04 LTSの開発がスタート、リリース時期は2022年春の見込み

画像: Flickr(Wouter Vandenneucker)

2021年10月14日にLinuxディストリビューションのUbuntu 21.10がリリースされました。そんなリリース直後の状況の中、同Linux開発元であるCanonicalはロングタームサポート(LTS: 長期サポート)の付いたUbuntuの新バージョン「Ubuntu 22.04 LTS」の開発を開始したとのことです。

Ubuntu 22.04 LTSの開発コードネームは「Jammy Jellyfish」と名付けられており、2022年春のリリースを目標にスケジュールが設定されています。開発者のスティーブ・ランガセック氏はスケジュール以外にもUbuntu 22.04 LTSに搭載するパッケージ情報についても、その詳細を説明しています。

Ubuntu 22.04ではPython 3.10がサポートされるようになり、OpenSSLも記事作成時点で最新バージョンの3.0が搭載されます。また、Ubuntuの一番の強みといえるGUIについては、こちらも最新版のGNOME 42が提供される可能性が高く、Ubuntu 21.10では達成できなかった最新GNOMEを搭載することが可能になる見込みです。これ以外にもPHP 8.1やRuby 3.0の搭載も追加されるのではないかと考えられていますが、最新版のGCC 12は2022年4月リリースの予定のため、同パッケージについては現行バージョンの11が搭載されると考えられます。

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また、ハードウェアのサポートについても、Ubuntu 22.04ではLinux Kernel 5.15がベースとなるため、最新のハードウェアの対応も可能です。これ以外にもLinuxインストーラーにはFlutterベースのものが採用される見込みであり「インストールイメージからシステムを復元する機能」などの新機能が盛り込まれた全く新しいものに切り替わる予定となっています。

Ubuntu 22.04 LTSのリリースは記事作成時点で2022年4月21日のリリースを目標としており、今後の数ヶ月間で開発状況に関するアナウンスが行われる予定です。

ペンギン議長の一言
UbuntuをはじめとしたDebian系のLinuxにもだいぶ慣れましたが、個人的にはRedHat系の方が好きです。