南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領が新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになりました。同大統領はケープタウンで自主隔離をして、回復に努めているとのことです。
南アフリカでは新型コロナウイルスの新規感染者数が右肩上がりに増加しており、2021年12月12日には3万7000人を上回っており、感染者数の爆発的増加に歯止めがかかっていない状態です。そんな中、同国のラマポーザ大統領は2021年12月12日に体調不良を確認。すぐに検査を受けたところ、新型コロナウイルスに感染していることが明らかになりました。
大統領府によると「大統領は軽度な症状であり、深刻な状態にはなっておらず、現在は自主隔離をして回復に努めています」とのことで、今後1週間の職務についてはデービッド・マブーザ副大統領が代行するとしています。ラマポーザ大統領は声明で「私の感染は国民の皆さんにワクチン接種と感染への警戒を促すものになるでしょう」と述べています。
ラマポーザ大統領が記事作成時点で感染拡大が懸念されているオミクロン株に感染しているか否かについては不明となっていますが、同大統領は既にワクチン接種を2回受けており、この影響で重篤な症状もなく軽傷で済んでいると認識しているようです。このことから、マブーザ副大統領も「国民の皆さんには新型コロナウイルスに感染しても軽度な症状で済むため、ワクチン接種は是非受けて欲しい」と改めてコメントしています。
なお、南アフリカでは2021年11月25日にオミクロン株が検出されており、同国を含む地域を中心に世界中にオミクロン株の感染が拡大しています。記事作成時点では感染力が高いことが確認されているそうですが、酸素吸入を必要とするほどの重症化を確認した例は少ないとのことです。