「軍の核兵器情報をネットにお漏らし」米軍兵士が保管情報の暗記に「学習アプリ」を使用していたため

アメリカの核兵器情報というのはトップシークレットに該当する情報に分類されるます。しかし、ヨーロッパに駐留する一部のアメリカ軍兵士がこれらの情報を暗記するために、「一般の学習アプリ」を使用しており、誤ってアプリに保存していた情報をネット上に流出させてしまったことが明らかになりました。

イギリスの調査報道を専門とする「Bellingcat」によると、情報を漏洩させてしまったヨーロッパに駐留する兵士は「核兵器が保管されている基地の情報」「秘密コード」「パスワード」などの国防に関わる重大な情報をChegg、Cram、Quizletなどの学習用アプリに保存して、暗記していたとのこと。

しかし、一部の兵士はアカウント設定を「プライベート」にせずに、「公開」のまま使用していたため、アプリに保存していたこれらの情報が全てインターネット上から閲覧できる状態でした。さらに、LinkedInなどのSNSサービスのプロフィール画像を学習アプリでそのまま使用している兵士もいたため、アプリに保存していた情報が米軍兵士のものであると紐付けることも可能な状態となっていました。

なぜ兵士たちがネット上に公開されてしまう恐れのある「学習アプリ」を使用して、軍の機密情報を暗記しようとしていたのかは明らかになっていません。しかし、この情報が公開されていることを確認したBellingcatの関係者はアメリカ軍、NATO、ヨーロッパの軍関係者に連絡をとり、調査結果の公表前に「学習用アプリ」に保存されていた情報は削除されたとのことでした。