「11匹が新型コロナに感染」香港政府が2500匹以上のハムスターを殺処分し批判が殺到

記事作成時点で中国ではゼロコロナ政策政策により、新型コロナウイルスの感染を完全に封じ込めるためにかなり厳格な対応を行っています。そんな中、11匹のハムスターが新型コロナウイルスに感染していることを確認した香港当局は新型コロナウイルス感染をなくすため、2500匹以上のハムスターを殺処分したことを明らかにしました。しかし、この対応に対して、多くの市民から猛烈な批判が行われているとのことです。

2022年1月16日の週、香港当局は飼い主から引き渡されたハムスターのうち、11匹が新型コロナウイルスに感染していることを確認。当局はゼロコロナ政策にしたがって「過去4週間の間にペットショップで購入された約2000匹のハムスターを殺処分する」と発表しました。

この発表により、当局はハムスターの飼い主に対して、該当期間に購入したハムスターを引き渡すよう要請。そして、2022年1月22日には「2512匹のハムスターを『人道的に』殺処分した」と香港政府が明らかにしました。

このハムスターを殺処分するという政府の対応に対して、香港では批判が殺到し、ハムスター保護のため、一時的に引き取ったり、隠したりするような対応を行うと宣言する人が数千人規模で行われるようになりました。中には政府が定めた期間外にハムスターを購入したかのように領収書を偽ったり、ハムスター回収センターの前で飼い主を説得したりする人々や団体も現れたようです。

香港で行政長官を務める林鄭月娥(キャリー・ラム)氏は「政府は2021年12月22日に以降にペットショップで購入したハムスターを一刻も早く殺処分するため、市民に対し、速やかに飼っているハムスターを引き渡すよう強く要請します」と発表。また、政府の対応への批判については「不合理なもの」と断言していました。