画像: Flickr (President Of Ukraine)
記事作成時点でウクライナは北大西洋条約機構(NATO)への加盟を巡る問題でロシアに侵攻されている状態。このため、同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシアにとっては私が一番の暗殺対象だ」と語っており、自身の命が狙われている可能性が高いことを示唆していました。この発言は本当のことのようで、ウクライナ当局は2022年3月2日に「ゼレンスキー大統領暗殺に動いていた特殊部隊の排除に成功したこと」を発表したとのことです。
ウクライナ国家安全保障・国防会議で議長を務めるオレクシー・ダニーロ氏によると、この暗殺計画はロシア連邦にあるチェチェン共和国のアフマド・カディロフ派に属す特殊部隊によって進められていたそうです。しかし、同氏は「私たちはゼレンスキー大統領暗殺に向けて動いていた作戦の存在をよく理解していました」と語っており、既に暗殺計画の中身を理解していたと発言しました。
暗殺計画を知ることになった理由として、ウクライナ当局は「ロシア連邦保安庁に内通者がいた」ことを挙げており、内通者の密告によって計画を把握。特殊部隊の排除のため、ウクライナ側で密かに作戦が進められていたとのことです。
特殊部隊側は自分たちこそ秘密裏にゼレンスキー大統領とその家族の命を狙っていると考えていましたが、結局はウクライナ側でバレバレの状態。当然、ウクライナ側は全て先回りして行動した結果、チェンチェン共和国の特殊部隊のメンバーは2つに分断され、片方は砲撃によって排除され、もう一方はキエフにあるホストーメリで排除されたそうです。
なお、ウクライナ当局は暗殺計画をリークしたロシア連邦保安庁のメンバーはウクライナ側のスパイではないらしく、「ロシアのウクライナ侵攻」を良く思っていない人物であったとのことで、ロシア内部でもかなり意見が割れている状況にあるようでした。
ウクライナのゼレンスキー大統領が侵攻するロシアに対して、「自分は絶対に首都キエフから逃げない」と宣言している記事は以下から確認することができます。