オーストラリアのエネルギー省はシドニーとニューサウスウェールズ州の住民に対し「毎晩2時間(特に18時~20時)電気を消す」よう国民に要請しました。同省がこのような発表を故なう背景として、オーストラリアにある約4分の1の石炭火力発電所が設備の故障などにより、稼働できなくなったことが原因とのことです。
オーストラリアでエネルギー省の大臣を務めるクリス・ボーウェン氏は同国が電力不足となっている原因について「石炭火力発電所が定期メンテナンスで停止している最中に一部の発電所で機器故障等による稼働停止が発生したためです」と理由を述べています。
また、この石炭火力発電所の停止に伴い、同国の風力発電や太陽光発電の出力が低下する夕方の時間帯に電力不足の自体が発生する危険性があることから、ボーウェン氏は「18時~20時の2時間は電気を使わないでもらいたい」と国民に要請しました。
同氏は「石炭火力発電の出力を回復させるための努力を続けている」とも述べており、現時点で稼働停止となっている石炭火力発電所の復旧を急いでいるとのことです。
石炭火力発電所のうち、未知の原因で稼働を停止した発電所は3基あるそうですが、2022年6月25日までに1基は稼働を再開できる見込みであるため、現状のエネルギー不足は徐々に治まるものと予想しているようです。