イタリアの税関当局が「恐竜の卵の化石」を押収、シュノサウルスのものと判明

画像: Facebook(Agenzia Dogane e Monopoli-ADM)

イタリアの税関当局によると、北イタリアにあるオーリオ・アル・セーリオ空港の定期検査において、荷物の中から恐竜の卵の化石を発見したとのことです。その後の調査でこの卵の化石はシュノサウルスのものであることが確認されました。

イタリアの税関当局は2021年6月13日にマレーシアから送られてきた荷物の中を検査したところ、中国からの密輸品と思われる「大きな卵の化石」を押収しました。その後、税関当局はこの卵の化石をベルガモの考古学・美術・景観監督局に引き渡し、調査を行ったところ、約1億5900万年前に生息していたシュノサウルスの卵であることが確認されました。

シュノサウルスは体長約10メートルの竜脚類の一種と推測されています。シュノサウルスの化石自体は中国で初めて発見され、1983年に登録されました。地球上を歩いていた動物の中では最大のものでジュラ紀中期に生息していました。

税関職員によると、荷物の宛名の人物が受け取りを拒否したたため、卵の化石の所有権がイタリアに移ったとのこと。このため、卵の化石については博物館などの展示品とされる予定としています。実際にイタリアの税関当局が確認したシュノサウルスの卵の化石はFacebookの当局のアカウントが公開しているムービーで確認することができます。

なお、恐竜の卵が密輸されたのは今回が初めてではありません。2007年2月にはアメリカの税関当局がカリフォルニア州のオークション会場において、中国からの密輸品と見られる恐竜の卵を22個押収した事例も確認されています。