電気自動車の価格高騰について「物価高騰が鈍化すれば値下げを検討する」とイーロン・マスク氏が発表

画像: Flickr (Maurizio Pesce)

電気自動車メーカーのTeslaは同社が販売する製品の部品やバッテリーに使用する原材料のコストが高騰している状況にあることから、記事作成時点から数カ月の間で何度も販売価格の値上げを行っており、その値上げ幅は既に数千ドル(数十万円)にも及んでいます。そんな中、TeslaのCEOを務めるイーロン・マスク氏は2022年7月15日に原材料費の高騰が落ち着けば、自動車の販売価格の値下げを行う可能性があると語ったとのことです。

Teslaは記事作成時点において、自動車やバッテリーに使用されるアルミニウムやリチウム等の原材料費が高騰していることが原因で部品調達に苦戦しており、同社で製造している自動車の販売価格を既に数千ドル単位で引き上げています。

また、この状況はこれらの部品だけでなく、ガソリン価格や食料価格にも波及しており、アメリカの消費者物価は9.1%上昇しており、約41年ぶりの高い水準になっています。こういった現状から、同国内の企業はコスト削減のための大規模リストラなどを計画せざるを得ない状況に陥っているのです。

このような現状を憂慮したTwitterのユーザーが「新型コロナなどで苦戦している部品調達の問題が解決すれば、車の価格は下がるのでしょうか」とマスク氏に質問。これに対し、マスク氏は「現在の問題が解決するなら、車の値下げは可能ですね」と回答し、状況に応じて値下げを検討することを示唆するツイートしました。


マスク氏はこのように発言していますが、Teslaの中にはアメリカ国内の物価上昇に対応するため、10%の人員削減が必要との見ている幹部もいるようで、経営状態が必ずしも良好と言える状況ではないとのこと。このため、仮に物価上昇に陰りが見えたとしても、すぐに値下げに踏み切ることは行われないのかもしれません。

ペンギン議長の一言
気になるのは日本もアメリカの水準で物価が上がってしまうのでしょうかね。日本の給与水準は30年ほど横ばいで上がる見込みはほとんどないため、物価上昇はかなり生活を苦しめることになりそうなので・・・