2021年6月25日にMicrosoftは記事作成時点で未発表の次期Windowsである「Windows 11」を発表しました。この発表会でMicrosoftはWindows 11で新たに搭載される機能を発表しましたが、中でも注目を集めたのは「Androidアプリを実行可能にする」というものでした。
基本的にWindowsはIntel製のCPUを搭載したx86の命令セットで動作するアプリケーションのみが実行できます。しかし、今回発表した技術はIntel製CPUを搭載したコンピューターに限定されたものではなく、AMD製のものやArmベースのCPU上でもAndroidアプリが実行できるようになるとのことです。
この機能について、Intelは「弊社はすべての環境上でアプリが動作する機能を提供することが重要であると考え、Intel Bridgeテクノロジーを設計しました」と語っています。Intelによると、「Bridgeテクノロジーはx86以外の命令セットで動作するようにコンパイルされたアプリケーションを『x86の命令セット』に自動的に変換しながら実行することができるもの」であるとしており、結果的にArmの命令セットで動作するAndroidアプリであっても、Windows上で動作できる仕組みを実現したとのことです。
画像: YouTube(Windows)
Windows 11はArmの命令セットで動作するバージョンもあります。おそらく、このバージョンではAndroidアプリはそのまま実行できるはずなのですが、Microsoftは「Intel Bridgeテクノロジー」の仕組みを説明していません。このため、ArmベースのWindows 11でAndroidアプリが実行可能となるかどうかについては今後の発表を待つ必要があります。!