「Windows 11はIntel Macで使えない?」Macの強みが消えてしまう可能性が指摘される

Microsoftは2021年6月25日にWindows 11を発表しました。Windows 11ではデザインが刷新され、Androidアプリの実行が可能になったことが明らかになっています。しかし、Windows 11は誰もが利用できるわけではなく、アップデートできる条件があるのですが、Intel Macはその条件を満たしていない可能性が指摘されています。

WindowsはAppleのmacOSと異なり「様々なマシン構成」で動作するように設計されています。しかし、Windows 11の動作条件に「ハードウェア要件」が追加され、これまでWindows 10が動作していた端末全てがサポートされることはなくなってしまいました。

Windows 11のハードウェア要件として挙げられているのは「64bitの1GHz以上のCPU、4GB以上のメモリ、64GB以上のストレージ、DirectX 12対応のビデオカードTPM 2.0のサポート」が必要です。特に大きな問題となりうるのはTPM 2.0サポートです。TPMとは(Trusted Platform Module)はコンピューターのマザーボードに取り付けられたセキュリティチップでTPM 2.0が搭載されている機種は比較的新しいものに限られてしまう問題点があります。

macOSではBoot Camp機能を用いることで、Windowsを実行することが可能です。しかし、最新のIntel製CPUを搭載したMacであっても、Boot CampではWindowsをMicrosoftがサポートする正しい形で実行していません。また、Appleが提供するIntel MacではTPM 2.0をサポートした製品を提供していないため、Windows 11の実行要件を満たしていないのです。

Appleは記事作成時点でIntel Macの生産を縮小していること、そして現在販売中のM1 MacではBoot Camp機能でWindowsを動作させることはできないため、今後Mac上でWindows 11を使用したい人はOracle VirtualBox等で同OSの仮想マシンを実行する以外に道はないのかもしれないません。