ロシアの反戦デモ、規模が凄すぎて6500人以上が逮捕されてしまう

画像: ロシア国内の反戦デモ(The Independent: Fontanka News)

記事作成時点で北大西洋条約機構(NATO)への加盟を巡り、ウクライナにロシア軍が侵攻し、凄惨な被害が両方に出る状況が続いています。そんな中、ロシア国内では凄まじい規模での反戦デモが行われており、これまでに約6500人以上のデモ参加者が逮捕されたとのことです。

ロシアの人権団体であるOVD-Infoによると、同国のウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに軍を派遣して以来、ロシアの100以上の都市で反戦デモが行われたそうです。なお、ロシア当局はウクライナ侵攻に対する反対意見を抑えたいようで、デモ参加者を拘束するため、警察を派遣しています。

なお、ロシア警察は「デモ参加者であれば誰でも拘束できる」ようで、2月24日のウクライナ侵攻開始以降、6500人以上の反戦デモ参加者が逮捕されているとのことです。実際のデモの様子はThe Independentの記事内のムービーで確認することができ、駆け付けた警察の前で大規模なデモが行われていることがわかります。

ロシアで最も著名な反政府活動家で記事作成時点で獄中で拘束されているアレクセイ・ナワリヌイ氏は「毎日ウクライナ侵攻の抗議活動を行ってほしい」とロシア人に呼び掛けています。

ナワリヌイ氏はTwitterで「1日たりとも待つことはできません。皆さんがロシアやベラルーシ、たとえ地球の裏側にいようと構いません。平日の19時、週末や休日は14時に皆さんの住む街の広場で抗議活動をしましょう」と投稿しており、彼に共感している人々や現在の状況に不満を持っている人たちによって、今後も大規模な抗議活動が続いていくかもしれません。

大規模なロシア国内での反戦デモについて、ロシア大統領の報道官を務めるドミトリー・ペスコフ氏は「プーチン大統領は『どんな人』の意見であろうと聞く姿勢を持っています。当然、作戦に賛同する人と自分と違う視点を持つ人の割合も把握しており、その結果として反戦デモ活動は軽視すべきものと判断しています」と述べ、現段階でプーチン大統領はウクライナ侵攻を緩めるつもりはないと考えているとのことです。

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