勤務中のミスで罰金、JR西日本の規則が「ブラックすぎる」と海外で話題に

JR西日本で電車の運転を担当する運転士が小さなミスを犯したことで、56円の罰金が科されました。この運転士は「罰金は不当」としてJR西日本を相手に裁判を行っています。このニュースは日本だけでなく、海外の複数メディアで取り上げられ話題となり、海外の掲示板サイトであるRedditでも様々な意見が交わされているようです。

そもそも、この運転士とJR西日本が裁判で争うことになった1回のミスは2020年6月に岡山駅で発生しました。この運転士は回送列車を車庫へ移動させる業務についていましたが、本人の勘違いで(目的の回送列車が来ない)別のホームで待機。作業開始予定の2分後に「待機するホームが違う」事に気づき、慌てて本来のホームに向かいましたが、作業完了予定時刻を1分遅らせてしまいました。

この運転士は「作業開始までの2分間働いていなかった」として、運転士に85円の罰金を科しました。その後、罰金は1分間の賃金(56円)に減額されましたが、運転士はこの処分が不当として、1分間の賃金56円と罰金による精神的苦痛を受けたとした220万円の損害賠償を求め、JR西日本を相手に裁判を起こしています。

このニュースは日本でも話題となっていますが、海外でもイギリスのBBCを始めとした複数のメディアも報じており、海外の掲示板サイトRedditでは様々なコメントが寄せられてます。「私が会議場所を間違えて、2分遅れたとしても上司は私に遅れた分の罰金を科さないでしょう」「1分間働いてなかった罰金を科すなら、定時を1分過ぎた従業員に正当な残業代は支払われてるのでしょうか?」といったJR西日本の対応がおかしいとする意見が多く寄せられていました。

ペンギン議長の一言
罰金を科すことよりも再発防止策をしっかり立てるべきだと思うのですが、なぜ会社側は何も対応せず、従業員に責任を押し付けるのでしょうかね。