「子どもの目の前でも」ウクライナでロシア兵による女性のレイプ被害が深刻と国会議員が証言

画像: Twitter (Sophy Ridge on Sunday)

2022年2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻ですが、侵攻開始から1カ月以上経っても状況の改善には程遠い状況です。そんな中、ウクライナで国会議員を務めるマリア・メゼンツェワ氏は「(ロシア兵)によるウクライナ侵攻中に行われたレイプ行為を許すことはできない」と語っているとのことです。

欧州評議会でウクライナ代表でもあるメゼンツェワ氏は「詳細には触れませんが、首都キエフの隣にある小さな町で一人の市民が(ロシア兵によって)射殺されました。これれだけでも非常に恐ろしい事件なのですが、その後、彼の妻は(未成年の)子どもの前で数回レイプされたようです」と述べています。

なお、この事件については現在ウクライナ側で検察官が動いて捜査が行われているようですが、「これ以外にも複数の女性がレイプされる事件が発生しています」とメゼンツェワ氏がSky Newsのインタビューで語りました。このインタビューの様子はTwitterのSophy Ridge on Sundayが公開しているムービーで確認することができます。

メゼンツェワ氏は他のレイプ被害に遭った女性について「(他の被害については)被害者自身が事件の詳細を話せるようになれば、彼女たちに行われた行為についても公表(事件化)されることになるでしょう」と続けており、彼女は「私たちはロシア兵によるこのような行為について、絶対に黙っていないですし、許されない行為です」と強く主張しました。

また、同氏が最も大きな問題として挙げているのは、捜査中の事件で母親がレイプされる様子を目撃してしまった子どもについてです。「今回の事件は目の前で父親が殺され、母親がレイプされるという、子どもにとって『恐怖』以外の何物でもありません。これほど悲惨な事件を目撃してしまった後、この子はどのように立ち直ればいいというのでしょうか」と語っていました。